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マイルス・デイビス My Funny Valentine [ジャズ日記]

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Miles Davis Quintet. Cookin'. 1956.

2015年2月24日 曇り
このところ少し寒さが緩んできた。朝、マフラーと手袋を玄関に置いて外へ出たら、美しい灰色の空に喜びを感じた。ミュンヘンと東京になくて、パリと北ドイツにあるのが冬の灰色の空だ。冬の美しさを知っただけでも、昔、むこうに暮らしていてよかったと思う。長くて厳しい冬。そして復活祭を境にして一挙にやってくる春。

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グラットンとピケティ(その1) 格差社会論 [グローバル経済]

グラットンとピケティ(その1) 格差社会論

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グラットン(ロンドン・ビジネススクール教授・経営組織論)とトマス・ピケティ( パリ経済学校教授・経済学)を読んでいる。この二人は、今日のヨーロッパを代表する論客だ。彼ら(彼女と彼)は、キャリアと世界観については対照的な人である。

ピケティ(Thomas Piketty)は親の代から社会党支持者のアカデミックな研究者であり、グラットン(Lynda Gratton)は経営コンサルタント出身で、今もシンガポール政府のアドバイザー等を続けている。ピケティが批判した「1対99パーセント」の構図でいえば、グラットンは「99」の側にはいない。しかし、グラットンの主張にはピケティと共通点もある。そこが面白い。

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民主党政権の誤り:組織論の視点 [経営学〔組織と戦略〕]

民主党政権の誤り:組織論の視点

このブログでは、政治について意図的に避けてきた。「政治」ほどつまらないものはないと思っているからだ。今日は、前に書いた「経営学と社会学」の続編を書きたい。その意味での「政治」に触れる。

今回の選挙では予想通り与党は圧勝し、民主党は惨敗した。その理由は一言では要約できないとしても、「経営学と社会学」の視点から民主党政権の誤りは明らかだ。

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日本社会は年収200万円と年収800万円の階層に分かれるのか [ジャズ日記]

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Dave Brubeck/ Anything Goes. Composed by Cole Porter. Piano, D. Brubeck. Sax[Alto], P. Desmond. 1965.

2014年12月25日(木)
前回に続いて最近聴いているアルバムから、今日みたいな冬の日にぴったりの一曲をご紹介したい。コール・ポーターと
いう作曲家については、エラ・フィッツジェラルドの「The Cole Porter
Songbook」(1956)のあまりの美しさを思い出す方もいるだろう。

ここでは、「What it this thing called love?」の美しいメロディを名手ブルーベックがどのように自家薬籠中のものにしているかが聞きもの。ジャズの「白人化」とでも言おうか。

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経営学と社会学 [経営学〔組織と戦略〕]

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Paul Desmond Featuring Jim Hall/ Glad to Be Unhappy. 1963.

経営学と社会学 

2014年12月21日(日)
ポール・デズモンドで有名なのは「Take Five」。今回ご紹介するアルバムは、ジャズギターのジム・ホールをフィーチャーしている佳作だと思う。映画のワンシーンのようなジャケットがすべてを物語る。アルバムタイトルそのままの雰囲気だ。

 

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バフェットの投資哲学 [マネー]

職業としての投資
 

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写真:2011年11月、福島の企業に投資するため福島を訪問(The Guardianより)

バフェット Warren Buffett (1930- ) は現在の『フォーブス400』で第2位の資産家だ。世界第1位、ビル・ゲイツが720億ドル、バフェットは585億ドルの個人資産を持つ。
ちなみにアマゾンのベゾスが第12位(272億ドル)、グーグルのラリー・ペイジが第13位(249億ドル)、サーゲイ・ブリンが第14位(244億ドル)となっている。*
  * www.forbes.com/forbes-400/list/

  • バフェットについて多くの記事が書かれていて、それが誤解を生んだ。金の亡者、資本主義の権化(悪い意味の)、90年代のドットコム・バブルにはいっさい手を出さなかったから、時代錯誤の老人投資家などの誤解もある。リーマンショックで暴落した金融業に投資したから、無謀な老人投資家とも言われた。

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This Boy (Beatles)、理論の進化 [ジャズ日記]

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Leika and the Waiters/ Lady Madonna.1994。原曲 The Beatles. Lennon/McCartney.1963

2014年8月16日(土)
科学は刻一刻と進化し、古くなるが、芸術の天才には時間という天敵が存在しない。だからこそ僕らは1960年代のビートルズを自分の心情のように聴くし、400年前のシェークスピアに涙する。

ビートルズの天才ぶりを示すのは小さな、さらりとした名曲だ。「This Boy」はその中でも発表当時はB面だったが、時間とともに古くならない一曲だろう。

原曲はよく知られているから、今回は、レイカ&ウェイターズのカバーをご紹介する。アコースティックに編曲された説得力のあるシンプルな名演になっている。

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You Never Give Me Your Money (The Beatles) のこと [ジャズ日記]

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The Beatles/ Abbey Road/ 1969.

2014年8月13日(水)

ビートルズの実質的な「白鳥の歌」(白鳥は死ぬときに美しく鳴くという)となった「アビーロード」。 古いアルバムだが、今聴いても少しも古くない。

誰でも一度は聴いたはずのアルバムだ。今日は、前からずっと好きだった「You Never Give Me Your Money」を紹介したい。 

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トニー・ベネット:良い年齢の重ね方 [ジャズ日記]

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2014年2月15日(土)
今年の冬はほんとうによく雪が降る。昨日で二度目の大雪注意報が出た。

今朝は、自宅の玄関から門までの十段くらいの階段にも雪が降り積もった。ちり取りを武器に雪かき。おそらく2年前だったら関節が痛くてできなかっただろうな、と思いながら雪をどかして、すっかり明るい気分になった。

窓から真っ白な世界を眺めていて飽きない。人間、いつまでも二十歳でいることはできないし、四十歳にとどまることもできない。そうだとしたら雪のように年齢をとりたいと思う。

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組織論の原点 [経営学〔組織と戦略〕]

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Mark Whitfield (g). Forever Love.1997. Polyfram Records

2013年12月31日(大晦日)
雑々として、今日で今年も終わる。ゲーテは「日々の仕事」に戻ることの大切さを言ったし、トーマス・マンも「黄金の午前」と呼ばれるような日々を過ごした。いくら僕のような凡人でも、「日々の仕事」が大切なことは変わらない。でも現実にはこうして雑務に日々は過ぎ、1年が暮れていく。凡人たる所以だ。

1年間の締めくくりにMark Whitfieldの「Forever Love」を聴く。スタンダードナンバーだが、ジョージ・ベンソンに見いだされ、ウエス・モンゴメリーの影響を受けた彼の音楽はオリジナルで、静かに心を満たす。

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