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トニー・ベネット:良い年齢の重ね方 [ジャズ日記]
2014年2月15日(土)
今年の冬はほんとうによく雪が降る。昨日で二度目の大雪注意報が出た。
今朝は、自宅の玄関から門までの十段くらいの階段にも雪が降り積もった。ちり取りを武器に雪かき。おそらく2年前だったら関節が痛くてできなかっただろうな、と思いながら雪をどかして、すっかり明るい気分になった。
窓から真っ白な世界を眺めていて飽きない。人間、いつまでも二十歳でいることはできないし、四十歳にとどまることもできない。そうだとしたら雪のように年齢をとりたいと思う。
トニー・ベネットの生誕85周年を記念したアルバム「Duets」「Duets II」(Sony Music Entertainment, 2011)がすばらしい。レディガガからアンドレア・ボチッェリまで、多彩なデュエットにおもわず仕事を忘れて聴いていた。
ク ラシックファンの人はボチッェリとの「Stranger in Paradise」だけはYouTubeで見てほしい。ジャズの大御所とクラシックの名歌手のどちらの声が美しいかとか、どちらが歌唱力があるかなどを問 うのは野暮というものだ。このレベルになると人類への贈り物だろうから。
https://www.youtube.com/watch?v=WFrUsa5SUv0
ト ニー・ベネットのような良い年齢の重ね方は誰にでもできるものではない。自分の仕事に専念してきた人でないと歳をとってから他人に与えるものがなくなるだ ろうし、それに、いつも自分のキャパを広げていかないとだめだ。たいていは歳をとるにつれて、人間はキャパが狭くなってしまうから。
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