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日本だけコカコーラとアルコール [経営学〔組織と戦略〕]

IMG_1869-b.jpg(写真:ローマ、詩的な路地、2017夏撮影)


《写真》
イタリアに長期滞在してボーッとしているのが好きだ。小さい町の方がいいのだが、ローマやミラノのような大都市でも、観光ガイドに掲載されていない普通の街が好きだ。
そこを歩いていると、すばらしい路地に出会える。生活の空間である。その路地は住民の生活につながっていて、安くておいしいトラットリアやバールにもつながっている。小学生が学校から帰る道であり、小さな噴水のまわりでお年寄りが話をしていたり、アパートのアーケードの日陰でローマの強烈な夏の日差しをさけている。
僕たちは今日の生活を明日の手段にする。今していることは、何か目的のための有効な準備でなければ気がすまなくなっている。ローマでは、生活そのものを楽しんでいる。明日ではなく今日が人生の目的なのだ。

日本だけコカコーラからアルコール飲料が発売されるという。海外ではFTなどが結構しっかり報道している。日本でも少し遅れて報道されているから、ニュースバリューがあると感じるのは僕だけではないのだろう。


《コカコーラはアルコール飲料に参入すべきか否か?》






(続き)


これはディベートの論題として興味深い。コーラ飲料からお茶への多角化とは質的に異なるからだ。そもそもコカ・コーラ社の歴史にセンシティブにならざるをえない。
アメリカでは、コーラがお酒会社と異なるのは、もともと万能薬として薬局で開発され、販売された「栄光の出自」がある。教育機関とも太いパイプがあって自販機が置かれている。(日本なら話はちがうじゃないか? まあ、その通りかも知れないが、日本で試してうまくいったら次はどの市場に?)
米コカ・コーラの業績は昨年12月期をみると354億ドル、前期比15%減。「砂糖水」とスティーブ・ジョブズが呼んだ清涼飲料事業は、健康志向の潮流がますます高まっていて世界中で厳しさを増している。
日本コカ・コーラのガルドゥーニョ社長は、日経新聞(2018年3月9日夕刊)によれば、チューハイのカテゴリーを試すそうだ。缶酎ハイは2017年、市場規模にして前年比9%増のマーケットである。それにしても競合は強い。コカ・コーラは1980年代に撤退したワイン事業の二の舞にならないだろうか。
アサヒ飲料やサントリー食品インターナショナルなどの強い競合にとって、この横綱プレーヤーの多角化戦略は、単純に脅威なのだろうか、それともむしろ千載一遇のチャンスなのだろうか。

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