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君の靴下はどこから来たのか [旅行]

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(2008年3月、 ハノイ郊外の靴下工場で)
米国ジョージタウン大学ビジネススクールのピエトラ・リボリ教授に『あなたのTシャツはどこから来たのか?』(東洋経済新報社)という名著がある。
 僕はこのブランドものの靴下を作っている工場に来たとき、まっさきにこの本を思い出した。

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ハノイの哀しみ(男と女) [旅行]

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(2008.03.27,ホーチミン)
ガイド氏や数人のベトナム人教授の語るところによれば、ベトナムの女性は生活力があり、強いという。
実際、ベトナムでは女性が働いている姿がめだつ。反対に男たちは、木陰で日がなぼーっとしているのが印象的だ。
「なにをしているのか」とガイド氏に聞いたら「何もしていない」という。
なぜ昼間から働きもせずにぼーっとしているのかと聞いたら、「暑いからだ」という。でも、それは女性も同じ条件ではないか。ここでは女が強く、生活力があり、男がぼーっとしている。

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VOGUE誌とホーチミン [旅行]

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(2008.03.29 ホーチミンのバイク渋滞)
3月、ベトナム出張。
ハノイとホーチミンを駆け足で、大学、高等教育機関、職業訓練学校、日本語学校、半導体企業工場などなどを視察してまわった。
調査チーム全員、スケジュールがタイトで疲れた様子。散歩する時間は最後の日の午前中だけ。あとはチャーターした小型バスで移動。そして移動そのものが疲れる原因になる。

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時間と空間 [旅行]

人はなぜ旅行するか

人生=時間+空間

という人生観もありうる。
時間は神様から定められているとしたら、人間にはどうしようもない。(どうしようもない、というのは自暴自棄ではなくて、Pascalが言う意味で。)
空間は、完全ではないけれど、人間の自由にまかされている。どうしても「ここに」いなければならない場合があるし、それはコストという意味では、実際にはかなり大きい部分を占めるけれど、それでも「えいっ」と空間を移動する最後の自由は許されている。

同じことだが、人間はもう一度生きることはできない。別の場所で生きることができるだけだ。

ある思想家が、旅行をすることは遠くから故郷に帰ってくることだと言った。学生時代それを読んだとき、あたりまえの感慨だと思った。今は、故郷を持つ人は幸運だと思う。僕は帰る場所を探しているから。

友人たちを考えても、精神的な意味で帰る場所がない人は少なくない。ハイデガーなら故郷喪失と呼んだだろう。そういう故郷喪失者たちは、次々にたくさんの仕事をこなしていく。まるで毎日、旅行しているように。この仕事の先にも新しい仕事が待っているだけなのに。そうしないと故郷に近づけないかのように。
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ちびグラス [旅行]


2年前の6月、ミラノからストレーザに廻り、ストレーザからマッジョーレ湖を船でスイスに抜けたことがある。このコースは「武器よさらば」の主人公、イタリア軍に従軍したアメリカ人青年ヘンリーが看護婦キャサリンと嵐の夜、小型ボートで軍隊から逃げたコースだ。

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上海の裏側から [旅行]


上海という都市がたくさんの人の心を惹きつけるのは、古さと新しさが混然として一体になっているからだろうか。それとも、古さが本能的に新しさに向かって進化しているからだろうか。

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ベニスの日差し [旅行]


ベニスの日差しは、ドイツとはちがう。
いや、ローマやミラノともちがう。ここにしかない、水面の照り返しをうけた強烈な日差し。それをイタリアならどこでも見られる、あの緑色の日よけで、それをなにごともなかったようにかわしてしまうベニスの人々。ここを訪れるたびに感服する。

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イタリアのトラック [旅行]


20代のころ、一人旅でイタリアの小さな町に友人を訪ねたことがある。
そこはスイスに近いアルプスの町だった。
小さな駅で降りると、彼女は案の定(イタリア人らしく)、待ち合わせ時間にはいなかった。
しばらく樹木の影でベンチにすわって、アルプスの山並みと青空を眺めていた。暑いが、木陰はからりとした涼しい風がふいていた。

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なぜか上海 [旅行]

人口も未来も確実には誰もわからない都市。それが上海だ。
急成長中の上海は、現世的な都市だ。そこにこの都市の刹那的な美しさがある。
「人間的、あまりに人間的」な都市、上海。

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サンモリッツ [旅行]

ミラノからサンモリッツへ移ると、8月だというのに、セーターが必要だ。

かつて音楽家のリストは伯爵夫人とパリからシャモニーに逃げたというが、ミラノとサンモリッツでもそうとうの落差がある。
シャモニーは、サンモリッツよりもだいぶ洗練されている。それにしても、当時のパリとシャモニーではかなりの「都落ち」だったろう。

冬のサンモリッツには、ヨーロッパの上流階級が集まるスキー場がある。しかし夏のサンモリッツは、湖を望むただの田舎である。リッツ・カールトンも客がまばらで、静かな田舎である。ここのリッツ・カールトンはすばらしいサービスだった。


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