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VOGUE誌とホーチミン [旅行]

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(2008.03.29 ホーチミンのバイク渋滞)
3月、ベトナム出張。
ハノイとホーチミンを駆け足で、大学、高等教育機関、職業訓練学校、日本語学校、半導体企業工場などなどを視察してまわった。
調査チーム全員、スケジュールがタイトで疲れた様子。散歩する時間は最後の日の午前中だけ。あとはチャーターした小型バスで移動。そして移動そのものが疲れる原因になる。写真をみてもらえればすぐ分かるように、信号が赤に変わろうと、前に車がいようと、ちょっとの隙があればバイクが交差点につっこんでくる。それも大量に。
車と車、車とバイク、ちょっとした隙ができたら、そこにバイクがクラクションを鳴らしてドーッとつっこんでくる。あとから、あとから。

日本に帰って、交通ルールが守られて整然としている道路にちょっとした感動をおぼえた。
本屋で,仕事の資料に何冊か本と雑誌を買う。『ヴォーグ』を開いていると、さっきまでのベトナムの喧噪とあまりにもちがうのでとまどっている自分に気づいた。

「フレンズ型消費」?「プラダを着た悪魔」? さっきまで僕がいた国ではそんなものはなかった。しかも『VOGUEエンジェルズ』という別冊子には、子供用のブランド品がこれでもかとばかりにカタログで展示されている。ちょっと待ってくれ、僕の心のどこかが(たぶん良心が)きしむ。

たまたま、ホーチミンやハノイでなく東京や大阪に生まれたからって、そこまでする権利があるのか? というような良心のきしみを瞬間、感じる。たまたま、戦争が日本ではなくベトナムを舞台にしていただけで。あの貧しさと素朴さを思い出す。もう,日本に生まれてよかった、などと言っていられない自分に気づく。
それが青臭くて、偽善的ですらあって、単純な正義感ではないことにも分かっている。いったいこれは何なのか...

ベトナム戦争(1959ー1975)
1964年8月 トンキン湾事件
1965年2月 北爆開始
1973年1月 パリ協定調印
1975年4月 サイゴン陥落

アメリカ軍の戦費 間接費を含めて2400億ドル(現在価値では6000億ドル以上)
ベトナム軍の戦死者 300万人
ベトナム民間人の犠牲者 推定400万人
行方不明者 推定30万人
枯葉剤の犠牲者 推定100万人
難民 推定1千万人
投下された爆弾量1965ー1973 1400万トン(第二次世界大戦で日本に投下された爆弾量は原爆を除けば 16万4千トン)
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