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コダック社の悲劇 Paul Simon, Kodachrome [経営学〔組織と戦略〕]

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Paul Simon/ There Goes Rymin' Simon. 1973. Columbia-Warner.

2012年2月5日(日)
上のアルバム
Kodachromeという名曲が入っている70年代の名盤。
先月のKodackの倒産についてThe New York timesのサイトにある解説ビデオでも、解説者がこの曲に触れていた。
 
kodak_george.jpg
(創業者、George Eastman Kodak, 1854-1932)
 
Eastman Kodackという会社はジョージ・イーストマン・コダック(写真)により設立された。貧しい家庭に育った彼は、父親の写真好きをビジネスにして大成功した。
 

 

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経営ビジョンの役割:グーグルの場合 [経営学〔組織と戦略〕]

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2012年1月22日

企業業績は経営ビジョンと相関するのか。この議論は「ビジョナリー・カンパニー」論以来いまだに結論が出ていない。業界効果、模倣困難な研究開発力、グローバルなマーケティング能力、有能な人材、資金力などなど企業パフォーマンスを決める変数があまりにも多様だからだ。

そこで結果的に、ポーター流の、業界の平均利益率に対するレントを求める「数字の旅」が始まる。基本はこのアプローチしかないだろうが、これが基本に過ぎないことを忘れると、企業の固有性と将来の方向性を見誤ることになるから要注意だ。

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経営者の役割と報酬 [経営学〔組織と戦略〕]

2012年1月9日
経営者の報酬は高すぎるか?
「株主に貢献すること」。それが額面上の経営者の役割だ。ではその実態はというと、なかなかそうはいかない。実際は、経営者は株主の意図と反する行動をする(エージェンシー・コスト)。
 
経営者を株主がうまくコントロールする仕組みがいる。経営者の利害を株主と一致させてはどうか、というのでストック・オプション制度が生まれた。資産のないIT起業家にとっても、この将来の期待報酬(実現報酬とはちがう)の仕組みは必要だった。将来の株価上昇を期待して、優秀な経営者をシリコンバレーに勧誘できる。

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サムスン電子の組織再編とアップル [経営学〔組織と戦略〕]

Apple_logo.pngSamsung.jpg

 2011年12月30日

年末になって経営組織関係の興味あるニュースが飛びこんできた。
サムスン電子の組織再編だ。

もともとサムスン電子の組織はあるジレンマを抱えていた。携帯電話やタブレット端末などの完成品市場で、お互いを訴訟でたたき合っている熾烈な競争を続けているアップルに、iPad2 などのコアデバイス、A5チップを提供しているのだ。片方で敵、片方でお客様というジレンマに満ちた関係はいつまで続くのか。

 

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組織リーダーの進化(エセノリオ型リーダーたちへ) [経営学〔組織と戦略〕]

DSCF0039.JPG

9.11と3.11

2011年9月10日
リーダーの新しいありかたや理論が世界中で研究されている。(写真:NYで撮影)

集権型のピラミッド組織から分散型のフラット組織へというシフトは日本でも明らかになってきた。一見安定して見えるピラミッド組織のもろさがはっきりしてきた今、「管理」から「リーダー」へというシフトがそれに伴っている。組織について研究し,教育してきた者として、僕なりに考えるところを改めてメモしてみると:

  • 「想定外」の外部変化に組織はもろい。すばやく適合することがほとんど不可能だ。
  • 環境に不適合になった組織は、ルーティンから大きくはずれて、感情的になる。
  • そんな場合、いちばん大切なことはリーダーがナチュラルな希望情報を発信することだ。

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知識のイノベーション(失敗編2) [経営学〔組織と戦略〕]

stepABC.jpg
(出典)自作

2011年8月22日

知識イノベーションの失敗(教科書の失敗)

ここまで3つのステップにわけて、知識のイノベーション方法について説明してきた。(図参照)

A)入門書へのアプローチと注意点。(新書だけの「物知りさん」へ)
B)教科書を丹念に。(教科書なんて、とバカにしている人に)
C)専門文献・論文の学習法。(穴埋めをする必要と楽しさ)

 

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知識のイノベーション(失敗編) [経営学〔組織と戦略〕]

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2011年8月21日
知識のイノベーション(入門書段階の失敗)

前回は知識のイノベーションを成功させるひとつの経験則を紹介した。
僕にとっては、少なくない人たちに読んでもらって、嬉しいとともに責任を感じている。そこで、今回は、典型的な失敗例を書こうと思う。(写真:ソウル、カンナムのカフェ)

「幸福な家庭は一様に幸福であり、不幸な家庭はそれぞれに不幸である」(トルストイ)。
 

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知識のイノベーション(個人用) [経営学〔組織と戦略〕]

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2010年8月20日(土)

上の写真は、今月初め、4つの大学のゼミが集まって研究発表をする恒例のインターゼミ。
それぞれの大学からゼミの卒業生もコメンテーターとして参加、後輩の指導のために厳しくも愛情にあふれたコメントをしてくれる。

現役の学生にとっては、3つのメリットがある。

  • 他大学の学生(ヨコの人間関係)がどういう研究を、どのくらいのレベルで行っているか、質問力や解答力はどれくらいあるかを直接知ることができる
  • 自分のゼミの先輩や社会人の先輩たち(タテの関係)から、自分の能力を評価してもらえる
  • 他大学のゼミの学生や社会人の先輩や先生方(ナナメの関係)から、評価してもらえる

 

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経営学における1950年代 [経営学〔組織と戦略〕]

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Dexter Gordon (ts). Bud Powell (p). Kenny Clark (ds). Pierre Michel (b)
OUR MAN IN PARIS/ 1963.

2011年1月25日
バップの代表曲ばかり入った名盤。ベーシストをのぞいて、「人生いろいろあったよ」という人たちばかりのセッションもとても気になるところだ。
アメリカの1950年代後半がどんな時代だったのか。これは経営学でもジャズでもすごく重要なテーマだ。

ジャズはバップからモードへの転換期だった(昨日のブログ参照)。経営学で言うと、ひとことでいえば多くの消費財メーカーが大量生産システムを確立して、大量の標準製品を供給する能力ができた時代だ。

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Miles Davis, Bags Groove, 日本の大学のグローバル化 [経営学〔組織と戦略〕]

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Bags Groove / Miles Davis. 1954

経営学:日本の大学のグローバル化について

大学の国際化について前に書いたから,今日はもう少し具体的な話をしよう。経営学の教育,実務的意味についてだ。

日本の大学でこれまで行われてきた経営学カリキュラムは,強いて言えばこんなふうに言っているように思える。
  • 経済学部や社会学部とはちがう理論を教えます。
  • 会社に入ったらとりあえずとまどうことなく仕事を始めることができるくらいの基礎知識を教えます。
  • 外国語は専門ではないので、自分で勉強してください。

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