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海外旅行中に、どう食べるか [旅行]

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 Miles Davis/ Kind of Blue.

海外旅行中に、どう食べるか

食べることはいちばん簡単で、いちばん奥が深い。まさに文化そのものだ。今回は、これからヨーロッパに1人旅(2人旅)をする予定の、しかも初心者向けに書いてみる。

その前に、今回のアルバムだが、ジャズを聴こうという人でこれを知らない人はいないという有名盤。モダンジャズの古典。それだけに教科書扱いされて、「ああ、あれね」という盤でもある。

たまたま見つけた、ものすごく格好いいマイルスとコルトレーンの動画がある(2010年8月26日検索)。下記をぜひ観てほしい。もう一度モダンジャズを発見する人がでてくると思う。

http://www.youtube.com/watch?v=P4TbrgIdm0E&feature=related

さて本題。ヨーロッパから立腹ぎみで帰国する旅行者は、みな同じクレームを言う。
「パリの(ベルリンの、ウィーンの、ローマの、他大都市)ウェイター(ギャルソン、ウェイトレス)はほんとに感じが悪いよ。こっちがお客なのにさ。怒られちゃったよ」
これは残念な印象だ。

留学中、僕もよく怒られたし、不愉快な思いをさせられた。喧嘩もしたこともある。
今考えてみると、むこうの機嫌が悪かったのかもしれないが、僕の言い方が悪かったことが90パーセント原因と思う。実際、すごく仲良くなったウェイターもいたし、初めてのレストランでもすごくうまく食べられた経験もあるのだから、やっぱり客の側に問題があった。

第一、せっかくお金を払って食べるのに、不愉快な思いをしては自分が損ではないか。ちょっとしたコツというか原則を守れば快適に食べることはできるのだから。

  • 第一原則、基本の基本:「お客様は神様ではない」ということを自覚すること。

パン屋でパンを買っておつりをもらっても、受けとった客のほうが、店員の目を見てにっこり笑い、お礼を言う。 こういう基本が、留学当初、僕にはまったくできていなかった。
まして、ちょっとしたレストランで(予約がいる店)ギャルソンに注文するときとか、追加の飲み物を頼むときなどは、日本の感覚ではいけない。
「私はここですばらしいサービスを受けている。ありがたいことだ」というヨーロッパの中産階級の感覚で店員に接しよう。当然、お礼の言葉は自然に出てくるだろう。チップもはずもうというものだ。

昨日、留学生からフランス語のレッスンを受けた。そのとき彼に聞いてみた。「パリのちょっとしたレストランで、ギャルソンを呼ぶときにどう呼べばいいか。指を鳴らして呼んだらどうなるか」
彼は顔をまっ赤にして大笑いした。「ぜったいに怒られます」

その通りなのだ。基本がなっていないと彼らは怒りを顔に出す。日本の店員のように、感情訓練されていないから、客の失礼な態度には平気で不機嫌になるし、怒りを口にする。

昨日、もうひとつ聞いた。「帰りに計算がまちがっていたら、怒らせないで指摘する言い方はどんな言い回しがあるか?」
いろいろフランス語の言い回しを教わったが,要するに,

  • 相 手のミスを指摘するときは,できるだけ一般的に,間接的に言うこと。文法でいうと,間接法を使って,それから決して「vous」(=you)という言葉を 使ってはいけない。「Il y a」(=There is」構文を使うこと。日本語訳すると「たまたま計算ミスが1つあるような気がするんですが」という。この文章には「君のミスだ」という直接的な非難は 入っていない。
  • 反対に,褒めるとき,お礼を言うときは,積極的に「vous」を文章に入れる。感謝の表現でも,一番 容易なのは「メルシー」のみ。少し本気で感謝のときはそのあとに「ムッシュー」とか「マダム」をつけ加え,ほんとうに感謝したいときは名前をつけ加えて, 直接,名指しをする。

まあ,こんな要領だという。
基本はドイツもイタリアも同じ。でも国によって少しづつ表現はちがうが,日本のように「お客様」が無条件で偉いレストラン,バー,ブランド店はどこにもないと覚えておかれたし。

もちろん有名ブランドが、日本人専用の店舗を出しているが,そういう店だとカルチャーも日本化しているから,都内のデパートのように店員をこきつかえる。ほんとうのお店でそれをやってしまうと,たいへん不愉快な目にあうのでくれぐれもご注意を。

たのしく食べて,楽しい旅行の思い出を作りたいものだ。


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