旅行中何を聴くか [旅行]
Sonny Clark / (BLUE NOTE 1579)
SONNY CLARK(p), PAUL CHAMBERS(b), PHILLY JOE JONES(ds)
1.BE-BOP/2.I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS/3.TWO BASS HIT/4.TADD'S
DELIGHT/5.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE/6.I'LL REMEMBER APRIL
旅行中,何を聴くか
2010年8月20日(金)
一日中,ずっと机に向かっている日が続いている。結局,ふだんの不勉強を物語るわけで,締切仕事が重なると,追い詰められる。
ただ,こういう集中は2年前の夏に動けなくなってからはできなかったから,それを考えると,体力が回復したことを喜ぶべきだろう。健康と水は無料と思ってはいけない。
それにしても僕は仕事の要領が悪い。だから学生や若い友人たちをみていて,要領が悪いなあ(僕の言葉でいうと「生きるのが下手だなあ」)と思う人の ことも笑えない。それに大学というところは生きるのが下手な人でも生き延びられる空間だ。商社や外資金融では僕のような人間は生息できないだろう。
最近,秋に6日間の連休がとれたから,どこに行くべきか,という若い友人からのメールをもらった。僕は,思わず考え込んでしまった。
IT 関係で多忙な日々をおくる彼にとって,6日間というのはそれくらい重要なのだ。僕のような職業の者にとっては6日間では何もできないから,またソウルに行 くか,という安易な発想になる。ソウルの良さがそれほど深いということは確実に認める。食事だけでは20回も行けない。文化的な興味があるのだ。それにし ても,いつもいつもでは,いかにも発想が貧しいではないか,精神の貧困ではないか。
パリもニューヨークも12時間半くらいで行ける。上海な ら2時間くらい,香港なら4時間。バンクーバーなら8時間くらい。6日間というのは,長い,長い自由時間なのだ。生き方が変わるような旅をしたいに決まっ ている。若い人ならば,ほんとうに人生が変わるかもしれない時間だろう。
僕はとにかく1人旅を勧めた。場所は,ニューヨークか上海かな。大事なことは,日本語のロジックから解放されること。ともかく,他の文化の中に自分を放置しておきたい。
そういう旅では音楽は何を聴くべきなのか。
僕なら,iPodと一眼レフデジカメ(まだ忙しくて買ってない)をもって行く。ホテルで寝る前はゆったりしたジャズを聴きたい。
数年前,ベニスのホテルで遅い朝食をとっていた時,運河に面したそのテラスに鳥が飛んできて,僕がおいたパンくずをこわがらずに食べていたのを思い出す。ホーチミンの庶民的な市場で,さっぱり理解できない言葉の渦の中で,フォーの朝食を食べたのを思い出す。
ソニー・クラークは日本のファンが多いピアニストだ。何の変哲もないジャケットだから,知らない人には買う気が起こらないかもしれないが,1人旅にははずせない1枚だ。下のサイトは趣味がいい。
http://www.youtube.com/watch?hl=en&v=bTqjajFgsYQ&gl=US
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