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Bud Powell in Paris [ジャズ日記]

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Bud Powell in Paris/ 1963

バド・パウェルは1924年、ニューヨークに生まれた。若い頃から才能を期待されていたらしい。しかし人種差別が絡んだ暴力事件で脳に障害を負わされ、入退院をくり返した。1959年、妻と子供をつれてパリに移住。穴蔵のようなクラブ「Le Chat Qui Peche」(魚釣りをする猫)などで演奏。パリは彼にとっていろいろな意味で逃げ場になった。演奏も期待されていたころのすばらしさが戻った。(Leonard Featherのライナーノートから)
その後どうしたわけか1964年に彼はニューヨークに戻った。そして1966年に亡くなっている。死因は栄養失調と肺結核。

バップ時代の多くのジャズ・ミュージシャンがそうだったように、バド・パウェルも幸福な人生を送ったわけではなかった。その才能を思う存分開花させ ることもできなかった。人種差別の激しい暴力は、マイルスさえ無事ではおかなかった時代だ。何かと闘いながら、自分の音楽を作っていった。そのためのじゅ うぶんな資金も時間も与えられなかった。

パリが彼に「自由」をあたえたのはなぜだったのか。それは想像するしかないが、「The Scene Changes」(1958)とならぶ彼の代表作「Bud Powell in Paris」を聴いていると、そのわけがわかる気がする。


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