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夏休みの使い方 Kenny Burrell, Blue Lights [ジャズ日記]

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Kenny Burrell / Blue Lights

2010年8月8日(日)
最近,日経新聞の文化面に,趣味の良いジャズアルバムのジャケットと解説が載っているので毎朝楽しみだ。このケニー・バレルの「ブルー・ライツ」もアンディ・ウォーホールの佳作として紹介されていた。

このシリーズは3つあって,どれもいいが,やはり最初のこれがいちばんだ。

 

こういうすっきりしたラインを見ていると,猛暑も忘れる。と言いたいところだが,この暑さにけっこう消耗している。第一,頭が働かない。秋の学会に備えて,いろいろ勉強しなければいけないのだが,まともに頭が働くのは日が暮れて暗くなってからだ。(バンパイアか)

夏休みに入って,教師としての仕事がひと区切り着いた今,ようやく自分の研究に集中できる。この「自分の研究」というのには2通りあって,自分の商売道具と自分の苦手分野だ。僕にはたとえば統計学や数学は苦手分野だし,商売道具とは関係ないのだが,それでも勉強しなければならない。

統計学は大学生の時と大学院生の時に2回履修した。そのテキストは今でも研究室の本棚にとってある。おもしろいと感じた。しかし苦手分野であることには変わりはないので,今でも,どうしてこの検定の数式が独立性を棄却することになるのか,などと考えて,喫茶店で長時間つぶしてしまったりする。得意な人ならひっかからないハードルにつまずくのが苦手分野というものだ。

それでもしばらく勉強すると,おもしろくなったりするから不思議だ。そうすると,商売道具のほうに役に立ってくるから,さらにおもしろくなる。たとえば著名なフランスのポスト・モダンの組織理論家が統計学的なロジックを批判している箇所に、僕は最近気づいてほとんど感動してしまった。「そうか,君も基礎はできてんだなあ」と。

昔から言われるように,夏休みは,苦手科目の克服に使うべきかも知れない。


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