ビートルズから再出発 [ジャズ日記]
The Beatles / Abbey Road
2009年12月20日(日)
先週、大学で海外研究者のワークショップ(英語)に出席した。日本、アメリカ、ドイツ、韓国の各企業が海外派遣社員をどう扱って、本人たちはどう感じているかというリサーチのテーマに関心があった。発表者の名前がドイツ系だったことにも興味があった。
そうしたら彼は韓国系ドイツ人のようで、それだけにドイツと韓国のリサーチは正確だった。多国籍企業の組織文化のリサーチは数値だけのものが多く、リサーチャーが各国従業員のメンタリティがつかめていないと、統計だけのリサーチになりがちで、彼のように心情まで把握できるリサーチャーは稀だ。さすがにバイリンガル+英語圏で教育を受けていただけのことはある。
ワークショップに行ったかいがあったし、可能性の高い研究者と知り合ったと思った。発表後、お互いにドイツ語でも話をしたのだが、時間が足りなかった。韓国で再会して、韓国語の中で話をするとちがう面から研究ができるだろう。またソウルで会いたいものだ。
というわけでその日は、脳が興奮したからだろう、英語とドイツ語と韓国語の夢を見て夜明け前に起きた。
仕事でも研究でも、行き詰まることはある。
そうしたら原点に戻ることだ。そして原点からやりなおすことだ。原点とは音楽でいえばビートルズのような存在だろう。それは遠回りのようで、少なくとも僕の経験上、いちばんの近道だ。
自分の原点は何か、どこにあるのか。それはあるていど仕事をしてきた人なら知っているはずだ。言い換えれば、いっぱしの仕事をしている人ならどんな分野でも自分の古典(原点)をもっている。そこに戻って、そこからやり直せばいい、年齢も状況も関係ない。仕事に迷ったとき、悩んだとき、自分の原点・古典に戻ってほしい。
僕なら、原点としてのドイツのヒューマニズム、バーナードの不安の組織論、リソースベース戦略ということだ。健康ももどりつつあるし、もう一発ここらでがんばってみるか。多くの人にお世話になった関係で、最低、ドイツの仕事と韓国の仕事はしなければ。
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