謹賀新年，2010

スイス，シャモニーからみたアルプス（筆者撮影）

2010年1月11日（月）
明けましておめでとうございます。
今年も，みなさん，がんばりましょう。

この何週間か，久々に頭脳労働に徹していて，基本的には楽しい。

誰でも何かを考えたり，書いたりしているときはそうだと思うが，僕の場合も，文章を書いているときがいちばん充実感がある。だいたいのプロセスはこんな感じだ。

１．【わかっていると思いこんでいる段階】文章（論文のことが多い）のテーマが他人から与えられる（依頼原稿）。または自分でテーマを思いつく。たいてい最初は，「簡単な仕事だろう」と感じて後回しにする。

２．【わかってたつもりなのに実は．．．の段階】背水の陣みたいな日程になって，慌てながらまず下書き原稿を書いてみる。「なんだか気に入らない」これが第２段。それで内外の論文や文献に当たってみる。自分が知っている文献が多い。文献が使っている文献（論文や本の参考文献リスト，欧米文献のReferenceに載っている文献を入手して，ノートやカードをつけながら読む。「知らなかった。え，ほんと？」の段階。ここで当初の読みは崩れる。
　この段階は焦り半分，楽しさ半分だ。焦りを感じても，日々，たくさん知らなかったことや勘違いしていたことを学ぶ，その楽しみが大きい時期。

３．【なんとかなりそうだ，の段階】さらに文献の文献を探して読む。 「なんだ，そうなのか」の段階。この時期，自分らしい文章の原型が作られる。情報を整理し，自分らしさを出していく時期。カードを並べて楽しい知識創造にふける。

目下，２から３だ。楽しくもちょっとつらい。体力的には睡眠不足で，いつも脳が膨張している感じがある。眠いけれど寝ていられない。

ともかくがんばろうと思う。