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The Beatles The White Album [ジャズ日記]

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The Beatles The White Album [2009 stereo remaster]

2009年10月28日(火)
もう10月が過ぎようとしている。僕にとって忙しい月だった。仕事も雑用もあった。親しかった人が二人亡くなった。自然に体調も落ちた。

今月は、友人の若手米国系経営コンサルをゲストスピーカーにお招きすることから始まった。楽しいレクチャーになった。後日、その友人、中国の若手経済人、信州の社会人大学院生と飲んだのも楽しかった。それぞれの視点から今の日本を見ていて、そのぶつかりあいが勉強になる。「東アジア」という言葉が実感をもってくる。今の僕にはこの概念が希望だ。それ以外に日本の未来はないとさえ言えば、おおげさに聞こえるかもしれないが、そう思える。

そう思える理由は、日本の経済システムの現状は、日本型、雁行型、垂直統合型、そういうかつての花形概念が過去のものになったことを前提に考えなければどうしようもないからだ。日本、中国、韓国、台湾、それがネットワークでグローバル経済をサバイバルするしか、他にどんな道があるというのだろう。

10月中旬、先輩のFさんが亡くなった。前にも書いたあのFさんだ。ガンは彼の身体を確実に蝕んでいた。一昨日先輩のNさんにお会いした。「Fさんが」と僕が言ったとき、Nさんのうつむいた顔が忘れられない。気持ちは同じだった。Nさんは「書きのこした原稿がかなりあるらしいんだ」と言う。そうであったにちがいない。知的好奇心と取材力、行動力にかけて、いいかえれば、アカデミックに世界を楽しむということにかけて、Fさんほどの人はいない。学問をすることが彼の人生だった。遺稿は何とか世に出したい。

先週、お世話になった伯母が亡くなった。大往生というべきだろう。皆、口々に「きれいな顔のままで」と言う。僕は見ていない。人にはいろいろな死に方がある。それはつまりいろいろな生き方があるということだ。若くて、仕事の途中で思いを残して死ぬ人もいる。世俗の仕事をすべてなしとげて大往生する人もいる。後悔をしないように生きたい。

ビートルズの「ホワイトアルバム」を僕はずっと軽視していた。アコースティックな軽いビートルズをわからなかった。モーツアルトにこり、ブラームスやロマン派にこり、モダンジャズにこって、今回のリマスターを購入して、どうせたいしたことはないだろうと思って聴いていたらやめられなくなった。その美しさと切なさをどういう言葉で表していいか、今の僕にはわからないままで聴いている。
とくに「I Will」がコード進行も歌詞も、もうどうしようもなく良い。

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